今、豊田支部で仕事をしている。
そして、僕の身近なところには、豊田本校の生徒たちがいる。
豊田本校は、豊田支部から見渡せるところにある。歩いてすぐの場所にあるのだ。
その2階に生徒たちがいる。支部の窓ごしに本校の生徒たち4、5人の様子が見て取れる。時折、笑顔も見えるが、真剣に勉強をやっているように見える。そして、現在午前4時。
「せんせい、勉強合宿がしたい!」
逢妻中のある生徒のこのひとことから今日のこの勉強合宿が始まった、らしい。
そして、それに付き合う男。
窓越しにも見えるこの男。
いつもは面倒くさそうに振る舞いつつも、生徒の成長をどこまでも心から願う男。
そう、この男こそが小宮卓也。
彼がこの豊田本校の校長でなければ、この合宿はなかっただろう。
ふと、昔のことを思い出す。
豊橋南校、そう、開拓塾の発祥の地。
そして、そこで教えていた自分自身のことを。
補習が夜中までなんてしょっちゅうだった。
望月先生と補習をやって、少し疲れて本部に戻ると、塾長がまだ補習をしていて。
非常識だと言われればそれまでだが、生徒に教えることが非常識ではないとだけ考えて。
質問で待っている子が10人いて、待たせて悪いなと思いながらも、それでも1人1人ちゃんと答えてやりたくて。
たまに脱線して笑いあいながらも、テストでの好結果が欲しくて。
朝、10時までの勉強合宿。
今は雨が降っている。
豊田本校の合宿参加の生徒たち17名よ。頑張ってな。
小宮くん、おつかれさま。
思い出は、いつの日も、雨。
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