south to east

2007年03月18日                  岡崎 徹

最初、名前が読めなかった。

こんな漢字でそんな読み方をするとは思わなかった。

英語がよくできる子、でも、理科が苦手。

増田先生にはお世話になったね。



最初の定期テスト。英語が思うように取れなかった。

でも、普通の顔をしていた。

呼んで話したね。101教室の後ろの席で。

急に雄弁になった。

「せんせ、あの問題と、あの問題と、あそこも間違えて・・・・」

間違えたところをすべて覚えていた。



「悔しかったんだなあ」

その一言で、目に涙をためた。



夏期講座、秋、冬期講座。

おまえが手を抜いたことを見たことがない。



冬期講座で完全定着テスト、MVP。

みんなの拍手の中で、どうしていいか分からない顔。



いつもはバカキャラを演じていて。よく突っ込まれていて。

でも、肝心なところで自己表現がうまくできない。

感情は心の中にいっぱいあるのに、言葉として出てくるのは変なことばかり。



2月、そのことを少し話した。

また、泣いた。



3回目は、ついこの前。



「ごめんなさい」が第一声だった。



謝ることなんてない。

何を謝っているの。

お前の何が誤っているんだ。

頑張ってきただろ。

とてつもなく。

本校のみんなとともに。

その中でも、強烈に。



小学生のときから東に行きたかった、と。

Aグループで得意な英語を失敗した、と。

面接であせっちゃった、と。

なんでとれなかったんだろう、と。

でも、しょうがないよね、と。

でも、なんでとれなかったんだろう、と。

こんなんじゃ、落ちちゃうよね、と。

ディズニーランドに誘われていて、そのときには泣けないから、と。

合格発表、東に行ったほうがいいのか、と。

わたし、泣かないんだけどね。

そっか、先生の前ではなんか泣いちゃているよね、と。



言葉にすると、たったこれだけなんだけど。

必死にしぼりだすように一言ずつ、つむぎだしていた。


おまえは、失敗した。

確かに、英語はもっと取れていた。条件英作文のfromなんかは信じられない。

でも、おまえは。



失敗しても受かる力を身につけている。



受かっている。

おまえの受験番号の横には、「本校に合格」。

そう書かれているはずだ。



true true

真実であってほしい。



なぐさめでも、神頼みでもない。

ここまでがんばってきた事実が、

ここまで泣いてきた事実が、



south to east


ミナミをヒガシへ。

posted by kaitaku at 23:16 | 愛知 ?? | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡崎 徹
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